2019年06月16日

テナーのトレーニングとしてのアルト(アルトのトレーニングとしてのテナー)

テナーを2本ともメンテに出してしまったので、ここ1週間ほどアルトを吹いています。久しぶりに吹くと新鮮で楽しいです。特にアルトならではのテーマの曲というのがあって、テナーでも吹けないわけではないのですが、音域的にアルト映えする曲がいくつかありますね(下の動画のDewey SquareとかDel Sasserとかがその例)。

また、アルトを吹くことによって高音域における息のスピード維持がテナーより厳しくなるのでテナーの良いトレーニングにもなると思います(そういう意味ではソプラノ、ソプラニーノも同じです)。しばらくアルト練習してテナーに戻るとテナーがうまくなっているような気がします。一方、アルトの人にとっては、テナーを吹くことによって息の量維持のトレーニングになると思います。管楽器の人がたまにメインの楽器以外で練習するのは柔軟性を向上する上で有効でしょう。


アルトのセッティングは、カドソンAS902BSS(お値段以上のすばらしい楽器)、ESM Jazz Heaven #8、Fibcacell #2 です。


posted by kurikiyo at 22:31| Comment(0) | サックス奏法

2019年06月06日

【Tenorをジャストピッチで吹きたーい#2】Korgチューナー TM-50

管楽器のピッチ練習において、チューニングメーターとにらめっこでピッチ合わせるのもできないとまずいですが、本来的には耳で聴いた基準ピッチに視覚的ガイドなしで合わせられるべきです(本番演奏中にチューニングメーターにらめっこするわかにはいかないですし)。

そういう練習に有効なのがチューニングメーターのサウンドバック機能です。入力した音を正しいピッチで返してくれる機能です。KORGのTM-50などのモデルで提供しています。表示を頼りにせず耳で聴きながら基準ピッチに合わせることで大変良い練習になります。ただし、マイク入力すると基準ピッチとごっちゃになって正しく動作しませんので専用ピックアップでの入力が必要です。

同様の機能を提供するスマホアプリもありますが、反応の良さと正確性という点ではチューナー専用機に明らかに分がありました。

今Amazonで見たらTM-50のゴールド色モデルだけ異常に安かった(変な色なので人気がないのでしょう)のでアフィリエートバナー置いておきます(買う方は専用のピエゾピックアップも一緒にどうぞ)。

posted by kurikiyo at 17:14| Comment(0) | サックス奏法

2019年05月30日

【Tenorをジャストピッチで吹きたーい#1】おすすめアプリ「ボーカル音程モニター」

更新が滞っていますのでちゃんと定期的に記事をアップすべくがんばります。

さて、テナーサックスにおいて、Hi-Aからパームキー(さらにフラジオ)に至るまでの音のピッチ(イントネーション)をジャストで吹くのは難しいですよね。つい、ベンドやビブラートでごまかしてしまいます。このあたりがプロとアマの差が一番付くところなんじゃないかと思います。

ということで、何回かにわけて、テナーサックスの特に高音域のピッチをよくするための練習法やグッズについて書いていこうと思います。

まずはお勧めアプリ「ボーカル音程モニター」、ピッチをグラフ表示してくれるアプリです。「ボーカル」と名付けられていますが管楽器でも使えます。類似ソフトはいくつかありますが、本アプリは感度も反応も良好で、無料なのに広告もそんなにウザくないので一番よく使っています。Android版とiOS版両方あります(私はAndroidd版のみ使用)。

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ピッチの練習というとチューナー睨みながらロングトーンというのが一般的と思いますが、ロングトーンでジャストピッチで吹けても実際の曲中だと変な癖が出て音痴になってしまうことはよくあります。このアプリだと、たとえば、Hi-EからパームキーのEにジャンプする時に上がりきらないなとか、ビブラートかけてるとセンターピッチがどんどん上ずってくな、なんてのがわかって悪癖の矯正に最適です。

また、リアルタイムでグラフで見るだけでなく、録音した音を後でグラフで見ることもできますので、まずは画面を見ずに自分の感覚で吹いてみて、後でその録音をグラフ化して反省することも可能です。

さらに、外部のWAVファイルが読み込み可能なので、試しにプロの無伴奏バラードの録音をこのアプリに通してみたら、本当にジャストピッチだったので、あーやはりこうだからプロはプロに聞こえるのだなーと思ってしまいました。
posted by kurikiyo at 14:05| Comment(0) | サックス奏法