2019年07月22日

サックスはどの音でチューニングすべきか?

サックスをチューニングする場合、テナー(および、ソプラノ)の場合は、中間のB(左の人差し指)(実音A)で合わせることが多いでしょう(オクターブキーは開けてる場合も閉じてる場合もある)。しかし、いずれにせよ、この音だと管体の一部しか音出しに貢献してないですし、リップでいくらでもピッチが変わってしまうので、チューニングの基音としてはあまり好ましくありません。その楽器の本来のピッチが表れている音、かつ、リップで調整しにくい音ということで、最低音のBでチューニングしてマウスピースの位置を調整した後に、その状態で上の音をリップで合わせられるよう練習すべきです。

この話、どっかで読みましたがもうどこだか忘れちゃいました。一理あると思いますので練習の時はそうしています。アルトの場合はアルトの最低音のB(実音D)で合わせるとよいでしょう。もちろん、最低音のBbで合わせても良いのですが、あんまり使わない音なので、楽器の最低音BまたはCが基準音としてよろしいのではないかと思います。
posted by kurikiyo at 11:37| Comment(0) | サックス

2019年07月10日

リードの選定に悩む

サックスのリードはここ数年間はずっとFibracellを使っておりました。Regere、BARI、Forestoneなど他の人造リードも試してみましたが、結局、Fibracellが一番しっくりきます。めんどくさいので、マウスピースに付けっぱなしです(たまに水洗いしてますが)。

テナーの場合、2-1/2番だと柔らかすぎ、3番だとちょっと固いということで、3番を買ってちょっとだけ削って使うことが多いのですが、特に最近になってだと思いますが、Fibracellの品質が安定しなくて困ります。先日買った3番、吹いてみるとかなり柔らかくて参りました(1枚2500円するのであまり気軽には買えないですし)。ハイバッフルのマウスピースでリードが柔らかすぎるとビャービャーと雑味の多過ぎる音になりがちです(テクニックである程度何とかなるのかもしれませんが)。通常のリードですとトリマーで先っぽをカットすると、実質的に固くできるのですが、Fibracellの場合、しなやかすぎてトリマーではカットできませんし、仮にカットできてもすぐに先の繊維がバラバラに鳴って使えなくなるようです(Fibracellのメーカーのページに削るのは良いけどトリマーは使うなと書いています)。

しょうがないので、5年間くらい使ってなかったリードケースから(幸運にもカビが生えてなかった)ISHIMORIの2-1/2を出して吹いてみたら、結構、良い感じで鳴ります。ついついめんどくさくてケーンのリードを避けてきましたが、当たり前のことですがサウンド的には最高ですね。柔らかくなりすぎたときにトリマーで対処できるのもよいです。

ということで、当面、練習用はFibracell、人前で吹くときはISHIMORIという感じで使い分けていこうかなと思います。
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2019年06月26日

Bob Reynoldsのセットアップについて

Bob Reynoldsと言えば、Snarky Puppyへの参加でもおなじみの若手トップのテナー奏者です。



ブレッカーの流れを引く素晴らしいサウンドとフレージングですね(ソロは3:00頃から)。

彼の公式サイトに楽器のセットアップが載っているのですが、結構衝撃的です。テナーがマークVIなのは普通として、マウスピースはオットーリンクのトーンエッジ(ハードラバー)9番の現行品をまったくリフェースなしで1999年からずっと使っているそうです。市価10,000円くらいの量産品です。ビンテージやハンドメイドにこだわって、10万円近いマウスピースを取っ替え引っ替えしてる人はどう思うのでしょうかね。また、サウンド的にはいかにもハイバッフルぽい気がするのですが、そんなの関係ないんですね。

さらに、リードはRICO(ダダリオ)の3.5番をずっと使ってるそうです。バッフルがほとんどないオットーリンク9番にRICOの3.5番はかなりキツそうです。実は、自分も、現行のオットーリンクトーンエッジの9番持ってるんですが、リードは2.5番が精一杯です(それでもまだキツくてフラジオは厳しいです)。息のパワーが違うのかアンブシュアが違うのか...慣れの問題なのか(たぶん違う)。
posted by kurikiyo at 17:19| Comment(0) | サックス